絶対に一度は見ておくべき代表的アート映画TOP5

一年もとうとう終わりを迎えている今、いっき見にぴったりなタイミングなので、今まで見る時間がないと思っていた数え切れない映画をとうとう見たという方もいらっしゃるのでは…?そこで今回は、アートファンなら絶対に見ておくべき映画をまとめてみました。

自粛期間中にできた時間を利用して、リラックスしながらアートについて深くじっくりと学んでみませんか?以下、お家で見ることができるアート関連の映画5本を選んでみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

1.『真珠の耳飾りの少女』

絵画の裏話に興味が湧いたことはありませんか?キャンバスに描かれた人物について知りたいと思いませんか?まさにそんな望みを叶えてくれたのが、ピーター・ウェーバー監督で、今回ご紹介するアート映画の1本目となります。

スカーレット・ヨハンソンが扮するキャラクターが、絵の中の少女とそっくりすぎることに驚くかも…!?コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィーの演技も素晴らしい作品ですよ。

  1. 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

2013年公開、ジョン・マルーフ監督によるドキュメンタリー映画。ヴィヴィアン・マイヤーの驚くべき人生が描かれています。現実世界では、彼女が亡くなる2年前に、監督がマイヤーを見出し、彼女の作品の多くを購入したそうです。

写真家であるマイヤーは、乳母として働く傍ら、40年間にわたって写真を撮り続けました。マイヤーは自分がどれほど有名だったのかを知らなかったそうですが、現在、彼女は世界で最も有名な写真家の一人となっています。ちなみに本作は、2015年にアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しています。

  1. 『DOWNTOWN 81』

1980年代のニューヨーク、アートシーン、そして芸術家。『Downtown 81』は1981年に撮影が開始されましたが、完成には20年以上もの年月がかかりました。物語は、ジャン=ミシェル・バスキアが亡くなる数年前の、彼の普段の生活、制作中の姿、そして友人たちと過ごす時間を追っています。

そしてこの映画で特筆すべきはずばり「音楽」です!作中では、オールディーズのロックンロールや、バスキア自身の音楽が使われています。ちなみに本作は、2000年のカンヌ国際映画祭の監督週間にプレミア上映されました。

4.『ターナー、光に愛を求めて』

2014年公開、マイク・リー監督による『ターナー、光に愛を求めて』は、イギリスの画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの人生を題材とした映画です。ターナーの激しい気性や、ジョン・コンスタブルとの悪名高いライバル関係、そして人生の終わりにかけて徐々に隠遁していく姿が描かれた物語です。本作は、19世紀のイギリスの雰囲気にどっぷりと浸りたい方に特におすすめです。また、ターナー役のティモシー・スポールは、本作でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞しています。

  1. 『Beltracchi: The Art of Forgery』

アルネ・ビルケンストックは、著書『The Art of Forgery』で、「ベルトラッキ」の名で知られるヴォルフガング・フィッシャーの人生を描いています。フィッシャーは妻と協力し、ジョルジュ・ブラック、マックス・エルンスト、フェルナン・レジェらの芸術家の作品の贋作を大量に制作し、販売しました。その結果、ベルトラッキはドイツ屈指の贋作画家とみなされるように。ベルトラッキは2010年に逮捕され、懲役6年の判決を受けましたが、現在は妻と共にモンペリエに住み、贋作ではなく自らの作品で生計を立てているそうです。